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〜掲示板〜

AYA世代のがん       

2018.11.30作成

多くのがんは、年齢が上がるほど増えてきます。ところが一部のがんは、そうではありません。..参考 国立がん研究センター東病院のサイト

なかでも子宮頸がんは近年目立って若い世代に増加しており、大変ゆゆしき問題です。



グラフ作成 小栗明子

上のグラフは、国立がん研究センター がん情報サービスのサイトから得た統計資料をグラフ化したものです。以前は年齢が上がるにつれ罹患率が増加していました。ところが現代は違います。子宮頸がんにかかるひとは20代から増え始めピークは30歳代です。いまや若い世代のかかる がん として認識すべきなのです。


*子宮頸がんの原因;HPV(ヒトパピローマウイルス)

子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)が子宮頚部に感染することにより、発症します。

HPVは性交により感染するウイルスのひとつです。100種類以上の「型type」があり、悪性度の高い型と低い型があります。

悪性度の高い型のHPVが子宮頚部に定着した場合に、がんを発症することがあるのです。

 

ウイルス感染予防手段としてHPVワクチンがあり、また早期発見のために子宮がん検診があります。



*がん検診   .....日本医師会のサイトがわかりやすいです!ぜひチェックをおねがいします!

日本では、満20歳になる年から子宮がん検診を受けられる制度があります。20歳未満でも、性交を経験した女性であれば、機会あれば婦人科受診をして細胞診を受けられることが望ましいのではないでしょうか。少なくとも性交後出血のような、不正出血があれば速やかに受診すべきだと考えます。

 

残念なことに、日本人女性はがん検診をうけることにあまり熱心ではありません。欧米、ニュージーランドなどと検診受診率を比較したグラフがあります(日本医師会サイト)みると、びっくりしてしまいます。このグラフでは日本の受診率は40%台ですが、ここ数年、春日井市をふくむ愛知県の検診受診率は3割程度です。

そしてなんと、20歳代の受診率は、60歳代より低い!です。

日本医師会のサイトにあるグラフをご参照ください↓

 


若い人の受診率がとても低い。それは、なにも知らないからです。


ひとごとではありません。性交経験のあるかたで、まだ検診を受けたことがないという方は、さっそく受診しましょう。

  ←春日井市のポスターです 当院にも掲示してあります

 

☆HPVワクチンとは、悪性度の高い型のHPVに対して免疫をつけるためのものです。HPVワクチンを導入している英国、オーストラリア、北欧では、がん検診の結果からHPV感染率が著明に減少し、上皮内がんが減少したことがわかってきました。





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