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〜明子ウェルネス・クリニック掲示板〜
2019.4.25作成
痛み・炎症、とくに慢性炎症研究者として第一人者である半場道子先生のご講演を 2019年4月24日夜、拝聴しました。
講演会;「リフレッシュ!プライマリーケア塾」とは、春日井市 山際クリニック院長 山際加代医師が主催する講習会です。
慢性炎症と運動と、なんの関係があるかと思われるでしょう…
慢性炎症は万病のもと。それを減らすのが、運動なのです。
運動することによって筋肉でうみだされるPGC-1αが、鍵です。
参考図書;「慢性痛のサイエンス」医学書院から出ている本。専門用語がうなるほど出てきますが、きちんと全て説明があるので、世に広まって欲しい本。知識が満載の本です。
半場道子先生。平成30年に”山上の光賞”を受賞されました。
山上の光 賞→http://sanjo-no-hikari-sho.com
どれだけすごい賞なのか、ぜひクリックしてサイトをごらんください。
さて、昨晩の講演のポイントは
1)慢性炎症
2)↑その結果であるアルツハイマーやパーキンソン病
3)便秘や不眠は「たかが」では、ない
4)筋運動とPGC-1α
PGC-1α...炎症を減らす物質。運動により、筋肉の中でうまれる。
ひざが痛くなりだしてしまうと、きびしい。坂から落ちてしまうと上がるのは困難であるのと同様、一度痛くなってしまうと非常に(運動するのは)むずかしい。 だから、いま痛くない人は幸せなのである。痛くない今のうちに運動を、と。厳しいけれど、そういうお話だった。
2015年10月にも私は半場先生のレクチャーを聴きました、そのときも運動によって筋肉でPGC-1αが出るお話があり、
そこで半場先生いわく
「運動しなければ筋肉は、ただの肉。」
...このフレーズがすごく印象的でした。
世界でトップレベルの学術雑誌Nature,その2008年に掲載された論文がこのお話の、もとです。この記事はネットで誰でもフリーで読めます。
Nature 454 463 でネット検索すると、ヒットします。それで、論文の概要と図の一つをここに引用し紹介します。
Nature. 2008 Jul 24;454(7203):463-9. doi: 10.1038/nature07206.
The role of exercise and PGC1alpha in inflammation and chronic disease.
Handschin C1, Spiegelman BM.
日常的な運動とは、どうすればよいでしょう。 具体的には;
① 筋運動30分を週に4日
②最大心拍数(*)の60-70%くらいの心拍で
*最大心拍数 = 206.9-(0.67x年齢)
これで、脳に新しいニューロンがうまれ分化・成長するのです。 そして、なんと91歳でも脳神経細胞の新生が起こるのです。今年4月のNature誌でそれを証明した論文が出たのだと、半場先生が教えてくださいました。脳のうち、海馬という場所で毎日1400個の新しい細胞がうまれている。なんという救いでしょう。 (ただしそれも、日々の運動があって、の話です。)
あきらめることはないのです!!がんばろう!!!
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